ジャズは19世紀の末から20世紀初めにかけて、アメリカの南部で始まった音楽です。
アフリカ系アメリカ人の民族音楽が元と言われていました。
ジャズはそれまでの音楽とは違い、譜面はあっても必ずしも譜面どおりに演奏するとは限らない、即興性が特徴でした。

つまり、それぞれのパートを受け持つミュージシャンが、思い思いに演奏することが可能という、それまでの音楽の概念を打ち破ったものだったのです。
ジャズはもともと、ブラックミュージックという色合いが濃いものでした。
しかし、ジャズが始まった初期の頃から、ポール・ホワイトマンやビックス・バイダーベックなどの、
数多くのミュージシャンもジャズに深く傾倒していき、人種に関係なく広く親しまれるようになりました。

ジャズに使われる楽器や、新しい演奏方法なども次々に登場し、20世紀後半になるとジャズは国境を越えて、どの国でも演奏されるポピュラー音楽となったのです。
ジャズとは何かと問われると、「即興性の強い音楽」という以外に説明するのが困難です。
まず、演奏する人数にしても、トリオもあればもっと大人数もあります。メインとなる楽器も、トランペットからサックス、ピアノもあります。

また、演奏だけのジャズもあれば、歌が入る曲もあります。
このように、ジャズは見た目ではいろんな形がありますが、1つだけ共通するのは激しいドラムのリズムでしょう。
ジャズの基本的なリズムは、4ビートと呼ばれるものです。4ビートに合わせて演奏したり、歌われる曲をジャズと呼んでも差し支えないでしょう。
ちなみに、4ビートとは1小節に4分音符を4つ入れたもので、「ツータッタ、ツータッタ」と聞こえます。